世界遺産の昌徳宮(チャンドックン)
昨年末までCSテレビで「王と私」が放映されていて、
朝鮮王朝の話で周囲が盛り上がり、私も影響を受けこのテレビはよく見たものだ。
今回ちょうどソウルに行く機会があり、
まずは王宮を見て朝鮮王朝時代にタイムスリップしたいと思った^^。
ソウルには、当時の王宮が点在しており、
今回は世界遺産の昌徳宮(チャンドックン)を見て回った。
韓国の昌徳宮(チャンドックン)は、
今から約600年前、朝鮮王朝の第3の王・太宗により
離宮として建てられたものらしい。
その後、第15代王・光海から第27代王・純宋の時代まで、約270年間
正宮として住まわれており、かなり保存状態が良かった。
昌徳宮(チャンドックン)は山の地形を生かして作られており
周囲の自然に溶け込んでいる。とにかく広い宮であった。
時間帯により1日5回の日本語のガイドさんが案内してくれ、
かなり見ごたえのある宮である。
中程に進むと芙蓉の池があるが、
この池はドラマの「チャングムの誓い」でよく登場した池らしい。
しばらくすすむと、
大変興味深いもの・・・・天文観測台が目に止まった!
太陽の周りを1周する公転周期により、24節気を決め、
また地球の自転で1日の時間を計る、観測計でもあった。
1日の時刻はもちろん、種まきや収穫の時期や
1年の行事をこれをもとに判断していた。
占いに通じるものがあり、大変興味深いものであった。
朝鮮王朝の時代には「四柱推命や陰陽師」が盛んで、
婚姻の時には互いに命式を交換する風習がある。
また、しばらく行くと、
李方子(イバンジャ)=梨本宮方子女子が晩年を過ごしたといわれる
楽善斎があった。
李方子女子は、
1920年代に、日本の皇室から当時の軍部の政治的な政略結婚により
朝鮮王朝最後の皇太子、英親王に嫁いだ方で
「流転王妃・李方子」として良く知られている。
昭和天皇の香淳皇后のいとこにあたる方で、昭和天皇の
お妃候補だったようだ。
楽善斎は質素な、たたずまいであったことが伺われた。
李方子女子は、戦後は韓国社会に溶け込み、障害者福祉活動に貢献されたらしい。
今でも障害者施設「明暉園」と「慈恵学校」は残っているようだ。
韓国との間には苦い歴史があるのだが・・
しかし歴史的ドラマも現代の若い人には忘れられているようだ。
日本の皇室は残されているのに・・・・
朝鮮王朝は消滅しているのが・・・とても残念な感じがした。
李方子女子は、日本の軍国主義に消滅させられた最後の李王家に嫁いだ人であった。
悲しい歴史で・・・胸の痛む思いである・・・。
チャンドックンをしばらく散策したが、とにかく王宮は広い!!
広い王宮を散策して朝鮮王朝時代にタイムスリップした感じになる。
今・イ・サンという歴史ドラマ放映中であるが、
18世紀後期の朝鮮王朝第22代王、正祖(チョンジョ)の物語である。
ますます、これからも朝鮮王朝のドラマが楽しくなりそう。^^
代官山の母 セレス玲奈
コメント
コメントの投稿